この記事は Otaku Social Advent Calendar 2025 青展示場 2日目の記事です!
ウオオッ!劇場版『ゾンビランドサガ ゆめぎんがパラダイス』を観ました!
面白~~~~~~!!!!ということで、どこが面白かったのか感想を書きます!
■あらすじ
まず観てない方向けに公式サイトからあらすじを引用!
ゾンビィのアイドルは佐賀を、世界を救えるのか──!?
2025年、佐賀万博開催で盛り上がる地球。フランシュシュは万博のアンバサダーに起用され、メインイベントのSAGAアリーナライブへ向けて準備を進めていた。
しかし、突如として巨大な宇宙船が佐賀上空に出現し、佐賀県全土を攻撃し始める。
動揺するフランシュシュメンバーたち。ただのアイドルにできることは何もないのか......!?
そんな中、唯一ゾンビィとして自我を取り戻していなかった伝説の山田たえが覚醒し、フランシュシュ脱退を宣言してこの侵略を止めようと単身敵地に乗り込んでしまう。
バラバラになってしまったフランシュシュたちは、再び絆を取り戻し、佐賀を救うことができるのか──!?
うんうん、相変わらずぶっ飛んでますね。
■この文章書いてる人はどんくらいの熱量で追ってたの?
私は一期と二期のアニメは観ましたが、それ以外の展開については全く追ってませんでした。
今回観に行ったのも、「そういえばシャドバWBで劇場公開キャンペーンを一ヵ月前くらいにやってたし、そろそろ公開終わりそうだから観に行くか~~」くらいの感じです。
そしたらね……めっちゃ面白いじゃないですか!これ公開初日から追っていたら5回くらい劇場行ってましたよ...…!おおん、惜しいことをした……!

ちゃんとパンフレットとグッズも買っちゃいましたよ!
人生で初めてアクリルスタンドを買った気がします。すごいよ!山田たえ!
■結局どこが面白かったの?
細かい面白い点は一杯あるんですが、大きく括って上げるとしたら下記の3点だと思います。
- 実質「シン・ゴジラ」、「ゴジラ-1.0」じゃん、これ!
- アイドル要素とギャグ要素、パロディが丁度いいバランスで配合されていて気持ちいい!
- 劇場版120分丸々使った山田たえ回+これまでのアニメの要素の総集で美味しすぎるよォ!
もうなんか上記が自分に刺さりすぎて、まったくクライマックスではない中盤の終わり頃から泣き始めていました。
終盤は号泣ですよね、泣きすぎて鼻血も出てきてちょっと大変でした。観終わった後急いでトイレに行きました。
それじゃあネタバレも含めつつ、細かい感想に……イクゾー!
■実質「シン・ゴジラ」、「ゴジラ-1.0」じゃん、これ!
多分「インデペンデンス・デイ」とか、「宇宙戦争」も元ネタとして入っているし、パロディとしてそういう場面があったのかもしれないです。
ですが、全体の中盤までのシナリオを見返してみると、「シン・ゴジラ」、「ゴジラ-1.0」が自分の中で出てきました。
もうこの時点で「面白~~~」じゃないですか。
冷静に考えてみると、アイドルアニメでパニックアクションやってる時点でおかしいですね……。
でも彼女たちはゾンビィじゃないですか。
ほな、ええか。
冷静さを失った所で、ネタバレをしつつどこら辺が「シン・ゴジラ」、「ゴジラ-1.0」だったのかを語りましょうか。
その前に今作シナリオのストーリーラインとしては3つで構成されていると思います。
- メイン:佐賀に襲来した宇宙人に民間の皆さんと共に抵抗し、地球を守る
- メイン:山田たえメイン回
- サブ:これまでのフランシュシュの積み上げてきたものと、これからのフランシュシュの未来について
メインがふたつ有るって?牛丼とカレーを一緒に食べたい時もあるじゃないですか。
で、メインの内1の方である「佐賀に襲来した宇宙人に民間の皆さんと共に抵抗し、地球を守る」の部分が上記で上げたゴジラ2作品に影響を受けてるんですよね。
いやぁ、これがね……すごくいい。
メイン1とメイン2が絡みつつ、それをサブのテーマが補強して話が進んでいくので、凄く気持ちが良いんですよ。
あらすじでもある通り、今回は「2025年に佐賀で万博が開かれることになった」地球の話になります。
なんでそんなことになったの?みたいな話は本筋とは関係ないので「トラブル起こったからやで」みたいな一言で済みます。
話が早くていいね。
そして、フランシュシュはSAGAアリーナでのライブも決まっていたんですが……。
宇宙人が全てを焼き払います。
もう本当にここまでやるの?!くらいってくらいに佐賀を破壊します。
万博会場は宇宙船のビームでクレーターに、交通インフラや通信インフラも破壊され、絶望的な状況に叩き落されます。
まあ、その状況でも呑気に自転車乗ってるおばちゃんが通過する風景とか、踊り続けるおじいちゃん達とかが写されてちょっと中和するんですが……。
でも、徹底的に破壊が行われるんです。正直、東日本大震災で被災経験のある自分としてはキツイ映像ではありました。
ランドマークが破壊され、インフラが壊され、通信も繋がらない、敵はいつ襲ってくるか分からない……。
今までアニメで登場してきたゲストキャラたちも破壊に巻き込まれ、安否不明……。
そんな絶望的な状況の中、フランシュシュのメンバー達は懸命に打開策が無いかを探し出し、そしてか細い希望に向けて行動を開始します。
そして、真っ暗な街で花火が打ちあがり、気球が乱舞する「オペレーション・フランシュシュ」が始まるんです。
民間の佐賀県民主導で、皆が皆を信じて、フランシュシュのメンバーを信じて、皆が行動を行います。
もうね、泣けますよね。この文章書いてる時点で泣けてきちゃいますもん。
一度は死に体となった。ほとんど死んだ。救援は来ない。でも、まだ「終わっちゃいない」訳です。
今ある手札で、何とか打てる最善を打ち、全総力で抵抗する。
これは好きですね……。
「誰か突出したヒーローが居るわけじゃない」から「全員が全員の持てる力を使って作戦を遂行する」という構図が中盤から終盤ぐらいまで描かれる訳なんですが、
もう好きすぎて、夢中になって観ちゃいました。
そして、この展開はゴジラ2作品にかなり近しいパターンを採用していることに気付いて、さらに面白くなっちゃいました。
最高~~~~~~~!!!!
■アイドル要素とギャグ要素、パロディが丁度いいバランスで配合されていて気持ちいい!
1つ目で上げた通り、メインのストーリーラインはかなりシリアスです。2期もこんな感じでしたね。
でも、そこは本当にバランス配分が上手くて、程よく寒くならないギャグが入ってくるので楽しいんですよ。
中盤で発生した佐賀県立宇宙科学館ゆめぎんがの炎上シーンとか特に顕著でした。
フランシュシュのメンバーが囮となって他の避難民を逃がすシーンなので、かなりシリアスのハズなんですが、背景のBGMでフランシュシュの歌唱が流れてるわ、爆発炎上の中から炎を纏って出てきたと思ったら球体に巻き込まれて変顔するわで笑ったらいいのか、ドキドキしたらいいのか混乱しました。楽しい。どやんす〜!!
死にませんからね、これがギャグに出来るのはゾンビィだからっていう設定がかなり効いてます。こんなシーン何を食べたら考えられるんだ。
終盤の幸太郎が駄々こねるシーンも面白過ぎました。そらそうなるよなぁ……。スクリーン前の私と気持ちが一致していたので、ギャグで有りながら全く寒くないんですよ。
かなり計算されてギャグが入っていたので、楽しかったです。
パロディ要素も、結構入っていましたね。多分細かく観るとかなり楽しめると思います。宇宙人のメッセージシーンとか昔のSFでありましたよねぇ。
これは沢山観に行ってるファンの方のブログを見たほうが楽しめるかもです。ブルーレイを買ったり、まだ上映してる劇場に観に行くのが一番ですけどね!
アイドル要素は、ホントに随所にちりばめられています。というか、これアイドルアニメの劇場版だからこれが主軸のはずだよね?
でも彼女達はゾンビィですよ。
ほな、ええか……。
冷静さをさらに失っていきます。
やっぱり最後のライブ2曲が最高に好きですね。
山田たえ回の所でも話すのですが、彼女たちが頑張った結果、そして佐賀県民が頑張った結果があのライブシーンに集結していました。
佐賀各所に挨拶回りするシーンも、絵が面白いのにBGMで徒花ネクロマンシーが流れていて、熱くなる気持ちにさせてくれて好きでした。
うおー、最高!
■劇場版120分丸々使った山田たえ回+これまでのアニメの要素の総集で美味しすぎるよォ!
今回は山田たえ回です。アニメだと喋れませんでしたからね。こういうタイミングでやるしかないんですけど。
でも、レギュラーメンバーが喋れるようになっただけで、劇場ヒロインも兼任出来るの凄いっすね。どういうこと?
今回の映画見ても山田たえが「なぜ伝説なのか」については直接的に触れられませんでしたからね。
「昭和時代に特殊な戦闘訓練を受けていたこと」、「佐賀を守るために存在していたこと」、「幸太郎の先輩であること」しか分からない……。
でもこれだけ情報が出てきたので、背景が想像できそうで面白そうですね。
※この上の文章を書いた後に調べたらなんと外伝で情報が出てるんですね!し、知らんかった……!
[第1話] ゾンビランドサガ外伝 ザ・ファースト・ゾンビィ - 漫画:深川可純 原作:広報広聴課ゾンビ係 | となりのヤングジャンプ
最初は自分がアイドルであることを否定し、「アイドルには何もできない」と言っていた山田たえ、あまりにも現実主義過ぎて好きです。
でもな、キミはゾンビィでアイドルでフランシュシュだからな……大体ギャグでなんとかなるんだ。
正直なところ、最終盤で石を返却した時点で一気に知能が戻ると思っていたので、それが暫く保たれたのが意外だったんですよね。
なので最後のライブシーンで「このステージは、最後まで……!」という台詞を聞いて、決壊しちゃいました。
3Dのライブシーンでも、どんどんダンスフォームが崩れていくので「ああ……」という気持ちと「おかえり」という気持ちが同居してどうにもならない感情になりました。
最後のさくらの涙をこらえながらの笑顔が一番近い感情でしたね。
きっと、たえも皆でライブに向けてレッスンをするのが楽しくなっていったんだろうなぁ、とか、メンバーの皆もこの状況が続けばいいと思っているけど、徐々に戻っていくたえを直視出来ていない感じが伺えて、あのシーンのあのセリフだけで色々な感情が湧き出てくるんですよね。
たえのソロ曲聴きたかったなぁ……。
「今を未来をありがとう」を聴きながらこの部分書いてるんですが、ずっと泣いてます。
たえが噛みつく人のルールについても明かされたの、とても良いですよね。
そうか……純子とさくら……なるほどね。
宇宙船に突っ込むシーンや、宇宙船内での戦闘シーンはこれまでのライブ要素や各キャラクターの要素がたっぷり入っていてとっても楽しかったですね。
剣貰うだけで、白兵戦がバチクソ強くなるゆうぎり姐さん、なんなんだよ。リリィはロボ乗ってるし、愛と純子は感電してビーム撃ってるし。サキは轢きまくってるし。
突然無双ゲーが始まっちゃって面白すぎる〜!てか、あの電気ビームあんなに威力あったんすね……。
「全員で帰ってこい、何かあったら逃げろ、逃げれないなら……戦え!」これでホントにゾンビィが強いパターンあるんすね。
■まとめ
ということで、私の感想はここまでです!
いやー、楽しい映画でした!
これまでのフランシュシュの集大成、そしてこれからのフランシュシュの未来、それをギュギュっと凝縮して魅せてくれました。
どんなに最悪が起きたって、どんなに全てが終わったって、星に手を伸ばし続けない理由にはならない。
そんな彼女達の軌跡を見せて貰いました。
「ありがとう」山田たえ、フォーエバー山田たえ
